市政の動き−活動報告議会報告

農業委員会視察研修に参加

遊休農地対策が視察研修の重点に

   5月15日(木)〜16日(金)、今回初めて農業委員の視察研修が行われ、農業委員30人と市長・担当部長が参加した。
 初日は先ず、岡山県津山市(人口9万人→合併後11万5000人)の津山市地産地消センターヒルズを視察した。
 「津山市地産地消センターヒルズ」、市町村合併前の津山市には各地に農業者が運営する青空市が20数ヵ所あった。しかし、高齢化や担い手不足で等から店舗の維持が難しくなってきた。2005年(平成17年)、市外の周辺地域に道の駅が併設された大型の直売所が次々とでき、生産者の強い要望があり、農業の活性化や地域おこし、また、生産者と消費者の交流の場として農産物直売所が設立された。
 周辺にはゴルフ場や文化施設が作られている。県有地の畜産試験場跡地を利用したもので、津山市が県より借り建物を建て、無償で生産組合に貸している。
 地産地消センターヒルズ生産組合の組合員は、200名、加入金1万円、年会費5000円となっている。手数料は売上の15%。
 この店舗では、毎日70〜80名が出荷、100%が地産地消、
売上は昨年8500万円→今年13700万円と伸びている。客数は平日が400人、土日で600人の実績となっている。(年中無休)


 

芝生活用などの新たな方法を試すことの大切さ

  続いて、JA津山において、水稲畦畔に雑草抑制芝生を活用した管理方法についての報告が行われた。
  《PDFセンチピードグラス苗について JA全農おかやまより》
 その後、山すその基盤整備が行われた水田の畦畔に雑草抑制芝生を導入している現地を調査した。気温が低いのか、芝生はまだ青々と茂ってはいなかった。 
 農事組合法人を訪問する予定であったが、農繁期のうえ100%が第2種兼業であるため十分に時間が取れないとの理由で資料説明のみとなった。
 宿泊は松江市


遊休農地解消に向けた具体的取り組みの必要性を学ぶ

  第2日目、JAグリーンせいぶ(鳥取西部農協) ふれあい村アスパル(鳥取県西伯郡日吉津村)の視察を行った。
 「JAグリーンせいぶ」は、地元農産物を販売する「アスパル館」と農業資材を取り扱う「あぐり館」の2つの施設でできている。
 「アスパル館」には、生産者個人が直接販売する「直売コーナー」、地元銘柄米をその場で精米する「米工房」、鳥取畜産農協が牛肉・豚肉・鶏肉を主力に直営する「精肉売場」などがある。
 「あぐり館」には農業に必要な各種生産資材、肥料や道具・野菜苗・花苗などをそろえている。
 駐車場は広く、売り場面積も大きく来店者も多い施設であった。
 次いで、米子市農業委員会を訪問し、研修を行った。
   《PDF米子市の農業の概要》
(1) 米子市農業委員会の概要について
    ・地域の特性を把握している
    ・農業委員会の中に部会を設けている
(2) 遊休農地解消への取り組み状況について
    ・農業委員会として地区別に実態把握ができている
    ・遊休農地解消に市農林課が取り組み方針を出している
     遊休農地の耕起、作付けを条件に10a当たり24000円の助成
     企業の農業参入支援、特定地域に限定して現在2社の参入
(3) 農地流動化活動について
    ・鳥取県西部地区の遊休農地等の取り組みを行っている
    ・遊休農地対策に協議会を設置し、農業関係団体、生産者、自治体が事例調査などを行っている
・ 現状、対応策、目標を持った活動が必要である
  遊休農地対策についての先進事例を見たようだ。鳥取県西部地区農業活性化計画 全体図の現状及び課題、対応策、目標にあるように、農業委員間での認識を一致させるとともに、対策、目標は具体的な内容であることが必要であると思う。
   《PDF鳥取西部地区農業活性化プロジェクト推進事業 県農林局より》
 視察研修を通じて、先進地の事例を参考にし、これは三豊市でも活用できるのではと思ったものもあった。今回の研修は、課題を達成する上でも農業委員間での認識の一致を進めることが必要だと思わせるものであった。

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