市政の動き−お知らせ議会報告

議会広報委員会で一般質問の録画配信の検討

研修訪問先の議会改革の取り組みと課題について

 一般質問の録画配信を実現しようとの意見が出されています。それにあわせて、現時点で課題と思われる議会改革の内容を明らかにし論議を行い、実施に向けて議会広報委員会としても提案をする必要があるのではないかと考えます。
 三豊市になり研修に参加して、議会改革について各自治体の取り組みと課題をまとめましたので参考にしていただければと思います。
(下記文書は委員会に提出されてた書類です)

「行政視察より見える三豊市議会の課題」2010年5月10日 岩田秀樹

(1)議会広報委員会(2008年1月)周南市・大竹市
  《周南市》
  ・議会中継について(定例会のライブ・一般質問及び施政方針は翌日再放送、常任委員会は30分に加工し定例日最終日の前日までに2回編集放送)
  ・委員会(議運・常任・特別)記録は筆記でHP上に公開
  ・経費 議会中継委託料206万5千円
  ・市民の反応について
  ・議会と市民が懇談し、市民の声を議会活動に生かそうと委員会懇談会(ミニコン)がH17年より行われている
  ・議会広報紙の発行までのスケジュールと手順(議会報発行前にHPに掲載する)議会報印刷業者は、市広報印刷業者に引渡し市広報の中に議会報を折り込む
  《大竹市》
  ・HPは持っていない、庁内3ヶ所にて議会生中継
  ・広報紙年4回市広報紙とともに自治会を通じて配布

(2)議会広報委員会(2008年11月)尼崎市・豊中市・(株)大和速記情報センター
   《尼崎市》
  ・各会派23人で構成する「議会改革検討委員会」発足。議会運営の見直し・政治倫理の確立について協議を行った。
  ・市議会HPと会議録検索システム
平成13年度市議会HP開設、会議録(本会議)、議会報(委員会等)のデータ整備を行い平成14年1月から会議録検索システムの庁内LANでの試験運用を開始し、4月からインターネット上での公開を開始。平成17年10月から、要点筆記の委員会記録を、テープ反訳委託化・全文記録化に変更した。
  ・平成13年CATV導入を検討したが本会議1日約140万と膨大な経費、視聴可能世帯57%で当分の間検討課題から除外する
  ・平成16年CATV65%、本会議1日あたり34万円(年経費850万〜1000万円)が必要。インターネットを利用した場合、放映料が不要のため比較的低コストで実施できる。
  ・平成17年7月から、インターネットでの議会中継を試行。
  ・平成19年11月、予算特別委員会の総括質疑を平成21年3月からインターネット中継することを決めた。
  ・常任委員会の実施については、今後の検討課題とする。
  ・傍聴者への資料配布
  ・議会内部の会議については、原則としてすべて公開。
  ・傍聴者には、資料を配布するとともに、委員会終了後資料は図書室に供する。
  ・平成20年6月全委員会で委員と同様に議案書・説明資料・請願陳情資料等を傍聴者に配布(会議中貸与)する
議会だより
  ・日刊新聞への折り込みを基本,(予算8603千円の内折り込み料3989千円)
  ・録音版17人・点字版15人(1級・2級の方対象)
  《豊中市》
  ・平成20年9月議会より、インターネットライブ・録画中継を開始
  ・ホームページ自動更新システムの導入を進める
  ・会議録システムを導入し、本会議・常任委員会・特別委員会・議会運営委員会会議録の公開を実施
  ・議会中継システム、議会情報公開機能の充実(インターネット生中継・インターネットVOD)・議会設備の更新(マイク・スピーカー・モニター)・遠隔操作カメラ3機(オペレータ1名)、カメラはハイビジョン 予算1350万円(生中継780万円・VOD580万円)
  ・速記者廃止でも議事録作成できる
  議会だより
  ・広報紙と合冊

  《(株)大和速記情報センター》
  ・三豊市が採用している「会議録検索システム」の業者、HP上で活動している
  ・協同してインターネット配信などを行っている業者(株)ジェイ・フィットの説明を受けた
  ・見積もりも出されている
  ・会議録検索システムの拡大について

(3) 行財政改革調査特別委員会(2009年7月)狛江市・韮崎市・総務省
  《狛江市》
  ・「市民協働条例」の制定 市民個人が行政に関わる手続きの基本的な考え方を示す
  ・50に及ぶ審議会に、議員を委員としなくなった
  ・情報公開する上での会議録の記載事項を定めた「審議会等の会議録の作成に関する要領」を制定
  ・地方自治法の改正を契機に、議会運営委員会に議会改革小委員会を設置し、本会議・委員会・議会報・請願陳情・議会経費など9項目について協議を行っている。
  《韮崎市》
  ・議会一般質問の対面方式を導入、次議会より一問一答方式へ変更。
  ・地方自治法の改正により、予算・決算審査は財務常任委員会を設置して実施
  ・今後の課題、議員定数の見直し・議員の審議会委員等への就任の見直し ・議会報告会(出前塾)等の開催など
  ・委員会会議録公表予定なし
(4) 議会広報委員会(2009年9月)浜田市・福山市
  《浜田市》
  ・議会中継は、CATVによる中継のみ実施。平成16年9月議会から録画放映を開始
  ・本会議・予算委員会・決算委員会をライブ配信
  ・登壇・一括質問方式は、議会改革の一環で、平成18年12月より「対面方式・一問一答方式」を導入
  ・委員会中継は、3月の定例予算審査のみ、放映は平成19年4月から録画放送を実施
  ・カメラの設置は、2箇所。予算審査も2箇所。
  ・今後の課題は、他の会議(提案説明・表決・他の委員会など)の中継について、現在はCATVのみでありインターネット中継の必要性について
  ・政務調査費の決算HPにて公開

  《福山市》
  ・議会中継は行っていない
  議会報
  ・新聞折り込みによる配布
  ・発行回数は、年4回


 (実施検討課題)
 1.インターネット中継
  本会議・一般質問中継録画の導入、発言者別視聴など
  委員会などの中継・中継録画の実施

 2.質問形式について
  一問一答方式の導入、

 3.議会運営
  予算・決算の常任委員会による継続審査の実施
  会議録検索システムの委員会への導入により、記録の委託化
  傍聴者への資料配布
  図書館への決定書類の保管と公開

 4.情報公開
  会議録の公開
  政務調査費の詳細公表
  議会内部の会議は原則として公開

 5.議会報
  録音版・点字版の検討
  議会報は年4回をめざす

 6.出前講座などの開催
  議会報告会の開催
  


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