市政の動き−政策・見解

【14.08.19】「四国新幹線」問題についての学習会  九州新幹線の現実

講師 田村貴昭 日本共産党九州ブロック事務所長

   8月10日(日)台風一過の中、九州新幹線の事例研究をしようと、日本共産党九州ブロック田村貴昭事務所長を講師に招いて学習会を開催しました。
2012年地域公共交通活性化協議会が開催され意見交換が行なわれた
    JR四国の現状と課題、新幹線をひいてはどうか
2014年四国公共交通議員連盟 臨時総会
四国新幹線構想は、1兆6,000億〜4兆円もの事業規模で、経済界や現職知事も推進しようとしています。
 香川県議会では「四国の新幹線導入を求める意見書」が自民、公明、民主の3会派共同発議で提出され可決しました。
樫県議は4点にしぼり反対討論を行いました。
(1)新幹線が整備された地域と比べ「計り知れない格差が生じている」というが、大阪から香川の場合、ほぼ全域が3時間到達圏域に入っている。航空機では東京と四国の4県都は1時間余りで結ばれており「計り知れない格差」はありえない。
(2)大阪から徳島、香川、愛媛、大分を通すルートは概算事業費3兆9,900億円以上、
費用便益費が1になるという四国横断新幹線(徳島、高松、松山)と四国横断新幹線(岡山、高松、高知)のルートは概算事業費1兆7,700億円以上となっており、巨額の 建設費の1/3は地元負担となっている。県民の税金が使われることになる。
(3)新幹線が走るようになれば、並行在来線はJRから分離され、運行は第三セクターとして地元自治体の負担で行うようになり、高齢者や通学の若者の足の確保が困難になりかねない。
(4)基礎調査の結果として、輸送人員の増加や経済波及効果などの根拠は全く示されていない。
四国内に高速道路もあり総合的な交通体系も検討せず「先に新幹線ありき」で強引に進めるやり方は県民無視もはなはだし。

九州の事例を参考にすると
様々な新幹線がある
整備新幹線(フル規格)の場合は時間短縮になる
スーパー特急      の場合は殆ど変わらない
フリーゲージトレイン
利用者は大部分が島内で島外の利用者は10%位しか伸びない
現在のJR利用者がJR九州と比較しても圧倒的に少ない
安倍内閣の「国土強靭化計画」の名のもとに行われる新幹線導入をやめさせ、県民のくらし、福祉、教育の充実にこそ県民の税金を使う候補者を選びましょう

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